学生のアルバイトはありかなしか、私の場合

私の父は「学生の本分は勉強。アルバイトはすべきでない」という考えでした。私の母は「学費がかかるんだから、大学生のうちはどんどんアルバイトをしてもらわなくては困る」と考え、じゃんじゃん働くよう言いました。最初は母に言われた通り、ファーストフード店で働きました。「あなたは鈍いからああいうところで鍛えてもらうべき」というのが母の考えでした。しかし、大学に入り立てで人間関係に慣れない上に適性のないアルバイトをしているととても疲れがたまり、心身は破綻寸前でした。今思うと精神的にはかなり危なかったのだと思います。アルバイト仲間の前でおかしいことを口走ったりして、関係がうまくいきませんでした。

しばらくして塾講師のアルバイトをするようになりました。そちらでは生徒に慕ってもらえて、やりがいを感じながら頑張ることができました。アルバイトの経験は、とても有意義だったと思いますが、やはり適性は大事です。ファーストフード店で働いた経験も無駄ではなく見聞は広がりましたが、無理なことは続きません。一つの経験として不向きなこともやってみる価値はありますが、長く続けるなら自分の長所を伸ばせることをするといいと思います。適性のあるところにいると、波長の合う人と出会えるし、培った人間関係が将来につながることもあると思います。